Hackintosh に挑戦する 2018

2016 年に Sierra の Hackintosh を作成したことを書いた。

Hackintosh(macOS Sierra)に挑戦する – with a Christian Wife
https://blog.withachristianwife.com/2016/11/27/building-hackintosh/

その後 High Sierra にアップグレードして、現在まで問題なく使用している。

今回、新たにもう1台別の Hackintosh を作ることにした。OS は最初から High Sierra(10.13.6)だ。

今回も構築までにかなり苦労した。ストレートにできず、何度も試行錯誤を繰り返し、2日以上掛かった。

家に余っていた昔のマザーボードと CPU を使ってやれば安上がりだと思いきや、古すぎて対応メモリが出回っていなかったりして、結局マザーボードも CPU も買い直した。電源ユニットやマウス、キーボード以外全部新たに買うことになった・・・。

ネットで調べると、分かりやすいものとして3つの方法を見つけた。

【方法 A】
The Always Up-to-Date Guide to Building a Hackintosh (macOS Sierra)
https://lifehacker.com/the-always-up-to-date-guide-to-building-a-hackintosh-o-5841604

これは 2016 年に Hackintosh 作成時に主に参考にした方法だ。これは tonymacx86.com のやり方で、UniBeast と MultiBeast を使う。

【方法 B】
Guide to fresh installing macOS High Sierra on a Hackintosh (10.13 Update) – Hackintosher
https://hackintosher.com/guides/high-sierra-install-full-guide/

Hackintosher の方法。EFI フォルダの中身はサイトからダウンロードして使うのが特徴。

【方法 C】
High Sierra導入用USBメモリ作成方法 – Mac信者のHackintosh修行
http://siroanko.hatenablog.com/entry/2017/11/24/141036

日本の方。Clover で USB メモリを作り、最初の段階で Clover Configurator でしっかり設定をしておく方法だ。情報量も多く、参考になる。

この3通りで、どれをやってもすんなり行かず(最初のリンゴマークまで進めなかったり、進めてもバツマークで止まってしまったりした)、最終的には結局 Lifehacker の方法を少し修正することで成功できた(それでも3つの方法を試したことで、最終的な解決策が見つかった)。

構成パーツは以下のようになる。

メモリ:W4U2400CM-4G
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01L6OC5HE/

マザーボード:Gigabyte H370 HD3
https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/H370-HD3-rev-10

CPU:Intel CPU Core i3-8100
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0759FTRZL/
https://ark.intel.com/ja/products/126688/Intel-Core-i3-8100-Processor-6M-Cache-3_60-GHz

CPU グリス:MoneQiu MY-880-2g-カーボン・ナノ サーマルグリス
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B071LKF586/

PC ケース:BECITE Iron Grey – ビサイト アイアングレー (ECB3080BI-03)
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?bg=1&br=72&sbr=79&ic=442886&lf=0

電源ユニット:玄人志向 KRPW-AK750W/88+
https://www.kuroutoshikou.com/product/power/atx/krpw-ak750w_88_/

SSD:Transcend SSD 240GB 2.5インチ TS240GSSD220S
https://www.amazon.co.jp/dp/B01DRWWNX4

グラフィックカード:玄人志向 ビデオカードGEFORCE GT 710搭載 GF-GT710-E1GB/LP
https://www.amazon.co.jp/dp/B01B2P8A3K/

ディスプレイ:BenQ 液晶モニタ E2200HD
https://www.amazon.co.jp/dp/B001EWQ7VO

マザーボードに直接ディスプレイを繋ぐこともできるが(iGPU)、情報によると Intel CPU Core i3-8100 はグラフィックカードを使わないと動かないらしい。

参考:
Coffee Lake-SでmacOS – Mac信者のHackintosh修行
http://siroanko.hatenablog.com/entry/2017/10/28/145759

構成パーツは結局のところ、推奨のものを使うのが一番安全だ。Hackintosh は相性問題が一番のハードルとなるからね。私は以下の CustoMac Budget ATX をベースにした。

Building a CustoMac Hackintosh: The Ultimate Buyer’s Guide August 2018 | tonymacx86.com
https://www.tonymacx86.com/buyersguide/august/2018/

私の環境でのインストール手順は以下の通り。

(1)対象 Hackintosh の BIOS を設定する(括弧内は BIOS のメニュー名)。電源投下後 Del ボタンで入れる。

・Optimized Defaults をロードする。(Save & Exit > Load Optimized Defaults)
・VT-d を無効化。(Chipset > VT-d)
・シリアルポートとパラレルポートを無効化。(Peripherals > Super IO Configuration)
・XHCI Handoff を有効化。(Peripherals > USB Configuration)
・OS Type を Other OS に。(BIOS > Driver Option Priorities > Windows 8/10 Features)
・Secure Boot Mode を無効化。(BIOS > Secure Boot)
・Fast Boot を無効化。(BIOS > Fast Boot)
・Legacy USB Support を有効化あるいは自動に。(Peripherals > USB Configuration)
・Network Stack を無効化。(Peripherals > Network Stack Configuration)
・Wake on LAN を無効化。(Chipset > Wake on Lan Enable)
・CSM Support を有効化し、Storage Boot Option Control を UEFI に。(BIOS > CSM Support)

(2)実機のMac で、AppStore から High Sierra をダウンロードする。

(3)UniBeast を入手する。ダウンロードには会員登録が必要となる。

tonymacx86 Downloads | tonymacx86.com
https://www.tonymacx86.com/resources/categories/tonymacx86-downloads.3/

(4)16GB 以上の USB メモリを Mac OS Extended (Journaled)、GUID Partition Map でフォーマットする。それまでに Hackintosh に失敗してうまくいかなかった USB メモリは以下の方法で完全にフォーマットする。

The Strange Storage: macOSでEFIパーティションを消去する
https://www.storange.jp/2017/09/macosefi.html

(5)UniBeast を実行し、High Sierra 用 USB メモリを作成する。

・Select a Destination で4の USB メモリを選択する。
・Bootloader Configulation は UEFI Boot Mode にする。

(6)以下のページで Hackintosher-High-Sierra-10.13-EFI.zip をダウンロード、解凍。

Guide to fresh installing macOS High Sierra on a Hackintosh (10.13 Update) – Hackintosher
https://hackintosher.com/guides/high-sierra-install-full-guide/

その中の CLOVER > drivers64UEFI > AptioMemoryFix-64.efi を、USB メモリ内の EFI > CLOVER > drivers64UEFI > OsxAptioFix2Drv-64.efi と差し替える。

参考:
Cloverインストーラの設定 – Mac信者のHackintosh修行
http://siroanko.hatenablog.com/entry/2017/09/13/170834

(7)Hackintosh 用のパソコンに USB メモリを刺し、インストールを開始する。途中ディスプレイが真っ暗になる時間が続いたりしても、USB メモリのアクセスランプが点滅していれば読み込み中だと分かる。辛抱強く待とう。

最初の再起動以降は USB メモリは抜いていい。その後は Clover で OS がインストールされた SSD を選択する。インストールが完了すると、High Sierra のデスクトップに行けるはずだ。

この時点ではドライバが入っていないので、映像がゆがんでいるはず。

(8)ネットに繋がる別のパソコンで MultiBeast をダウンロードし、適当な USB メモリに入れる。

tonymacx86 Downloads | tonymacx86.com
https://www.tonymacx86.com/resources/categories/tonymacx86-downloads.3/

(9)【グラフィックドライバのインストール】

Hackintosh に8の USB メモリを挿し、MultiBeast を実行する。

・Quick Start で UEFI Boot Mode を選択。
・Customize > Graphics Configuration は設置したグラフィックカードに対応するのは NVIDIA Web Drivers Boot Flag だと思われるのでチェックを入れた。

再起動すると、ディスプレイの映像のゆがみが直った。

(11)【オーディオドライバのインストール】

VoodooHDA.kext を入手する。

VoodooHDA – Browse Files at SourceForge.net
https://sourceforge.net/projects/voodoohda/files/

Clover Configurator をインストールする。

Download Clover Configurator 5.1.5.0 | mackie100 projects
https://mackie100projects.altervista.org/download-clover-configurator/

Clover Configurator を起動して、TOOLS > Mount EFI をクリック。Efi Partitions にある Install macOS High Sierra のようなパーティションを見つけ、Mount Partition をクリックすればマウントできる。

EFI > CLOVER > kexts > Other に、VoodooHDA.kext を入れ、Mac を再起動すると音が鳴るようになった。

(AppleALC.kext と Lilu.kext を使う方法はうまくいかなかった。)

参考:
音を出す – Mac信者のHackintosh修行
http://siroanko.hatenablog.com/entry/2017/09/20/200542

(12)【WiFi】

WiFi は PCI-Express の無線 LAN アダプターを単に刺すだけで(他に何もしなくていい)、すぐ使えるようになる。

以下の商品が使える。

PCI-Express無線LANアダプター(TP-LINK TL-WDN4800)
https://www.amazon.co.jp/dp/B007GMPZ0A

あるいは以下。

TP-LINK WIFI 無線LAN アダプター Archer T9E
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00TQEX7AQ/

ただ適当に選んだ以下のものは認識されなかった。きちんと動作確認されたものを使おう。

WiFi アダプター:Hommie P01W
https://www.amazon.co.jp/dp/B079JJKSND/

(13)【Bluetooth】

Apple の公式キーボードとマウスを使いたいので、Bluetooth を使えるようにしたい。

以下のアダプターを刺すだけで使えるようになった。

I-O DATA Bluetoothアダプター USB-BT40LE
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00COU5RP2/

(14)【USB】

USB ポートの一部が使えなかった。充電はできても、USB メモリなどが認識しなかったりする。以下の方法で直せる。

11 の手順と同じく Clover Configurator で EFI パーティションをマウントする。

EFI > CLOVER > kexts > Other に、以下でダウンロードした USBInjectAll.kext を入れる。

RehabMan / OS-X-USB-Inject-All / Downloads ― Bitbucket
https://bitbucket.org/RehabMan/os-x-usb-inject-all/downloads/

Clover Configurator で EFI > CLOVER > config.plist を開き、SECTIONS > Kernel and Kext Patches の + をクリックし、以下を追加する。保存。

Name*: com.apple.driver.usb.AppleUSBXHCI
Find* [HEX]: 837D880F 0F83A704 0000
Replace* [HEX]: 837D880F 90909090 9090
Comment: USB 10.13.6+ by PMHeart
MatchOS: 10.13.x

再起動後すべての USB ポートが使えるようになった。

参考:
USBポートを設定する – Mac信者のHackintosh修行
http://siroanko.hatenablog.com/entry/2017/09/30/222518

[Solved] High Sierra 10.13.4 USB 3.0 problems | tonymacx86.com
https://www.tonymacx86.com/threads/solved-high-sierra-10-13-4-usb-3-0-problems.250272/

今のところ不具合といえば、スリープさせるとそのまま再起動になったり、スリープができてもスリープ復帰時に再起動してしまうことぐらいだ。前に作った Hackintosh では電源ユニットを交換することで直ったから、今回も電源ユニットの問題かも知れない。


> 記事のタイトルとURL をコピーする <

書籍